公認会計士試験は、2006年度以降の新試験制度に伴い合格者数が3000名を超えるほどの合格しやすい資格試験となり、多くの人が目指していましたが、合格者の就職浪人問題が深刻となり、現在は、合格者は旧試験と変わらないほど難易度の高い試験となっています。実際に、平成25年度の受験者数は13,224名と最盛期の半分程度となっており、合格者数も1,178名で、合格率は8.9%と厳しい試験となっています。ピーク時の2007年度は合格率19.3%の時期と比較すると半部以下となっています。それでも旧試験と比べると、新試験は受験資格もなく、年二回の短答試験の実施と科目合格制度の導入により昔よりも合格しやすい試験体制になっていることは間違いありません。実際、難易度が高くなった現在も、社会人の合格者は毎年誕生しています。さらに、難易度の低いころは合格者数が多くても就職口がありませんでしたが、最近は合格者数を抑えたことで合格後の進路が決まりやすくなっています。景気も回復し始め、監査法人も大手を中心に採用者数を増加している傾向にあります。また、大量合格が出た時期の人たちが修了考査に合格して公認会計士として登録し始め、多くの人が監査法人を離れている傾向があるため、監査法人内の人員体制も調整されてきています。したがって、公認会計士試験は難易度の高い試験に戻ってしまったものの、合格すれば将来性のある資格試験へと戻りつつあります。難関試験に合格しても就職先がなく、実務用件を満たさない職場へ就職し公認会計士の道を諦めざるを得ない時代とは違います。したがって、合格者が絞られて就職先のある今こそ、公認会計士を目指すチャンスです。
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